現代流に甦った和室の魅力

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障子から差す柔らかく優しい光は、い草の良い香りがする畳にそっと降り注ぐ。自然素材で作られた畳は肌に優しくそのまま寝転がっても心地の良い硬さで、夏は涼しく真冬でもフローリングのような冷たさになることはありません。障子や襖によるフレキシブルな空間利用の手段は海外でも知られるようになり、昨今は一室を和室風のインテリアにするヨーロッパの住居も増えてきました。日本でもこのような伝統的な和室の良さを見直そうという動きが多くあり、しかもそれは現代流にアレンジされとても魅力的な空間となっています。本日はその実例を5点お届けします。

スーパーモダンなHouse for Installation

こちらは商店街の路地裏に建つ築38年の木造住宅をリノベーションした物件。こちらはもともと六畳と八畳の和室だったのを一部屋へと改装、床の間だった部分はアーティストである住人の為の展示スペースとなりました。壁や天井にスリットを造り、そこへ間接照明を仕込むことで不思議な”余白”を感じるモダンな和室へと生まれ変わりました。21世紀の「ネオ・和室」とでも名付けたくなるような新しい空間です。

ドラマティックなR天井の茶室

壁の一面と障子の格子を黒で統一することで、モダンな印象に仕上げたこちらの和室は茶室として作られました。このお部屋の最大の特徴は和室としては珍しい、天井が曲線となっているR天井であること。その曲線が重なる部分に照明を設置することで、障子を通した時と同じように光源のはっきりしないぼんやりとした光が部屋に満ちるようになっています。モダンなだけではなく、伝統的な幽玄さも感じさせる一室です。

ナチュラルに和洋折衷

こちらの住宅はフローリングにテーブルセットと一見、洋風のダイニングルームですが、中庭に面した開口部をカーテンではなく障子にしています。障子越しに柔らかく届く光は、素材感のある壁に様々な表情を与えて空間に深みを与えています。もともと木と紙で作られている障子は木材を多用した室内にもぴったり。その上、紫外線の軽減効果や紙による調湿効果など新しい効果も再発見されています。

開かれたスペースこそ”和室”

こちらの住宅は仕切り代わりに数段段差を付けることで空間を軽く分けています。下った先のスペースは正方形の縁なし畳を敷き詰めて、そのまま人が集うことの出来るスペースに。開かれているからこそ人数を問わず、夜は布団を敷けばゲスト用の寝室にもなります。フローリングの洋間ではこうはいきませんね。

畳をラグのように使う

こちらは知人を迎える為のゲストハウス。フローリングの上に縁なし畳を敷いています。このように畳を部屋全体に敷き詰めるのではなく、部分的にラグのように一枚から数枚敷くというスタイルは、実は平安時代の畳の使い方。百人一首でも、一段上がった畳の上に位の高い人物が鎮座している絵柄を見たことがあると思います。その後、室町時代になると書院造などの建築様式が登場して、部屋全体に敷き詰めるやり方が主流となったのです。生活が西洋化する中で再び伝統的な様式が見直され、モダンにアレンジされるのは有意義で価値のあることですし、しかも実はそれが1000年以上前にも行われていたことだと思うととても面白いですね!

現代的な和室に何か感じることはありますか?ぜひコメントを書いて下さい!
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