本好きにおすすめのインテリア

最初におすすめしたいインテリアアイデアはこちら。まるで図書館の中に暮らしているかのような内装ですよね。長野県の建築家・スズケン一級建築士事務所の手がけたお宅です。壁という壁、パーテーションにまで書棚を取り付けたようなインテリアです。一万五千を超える蔵書と共に暮らせるように、補強された家だからこそできる技。床から天井まで本がみっちりと詰め込まれているようで、梁や天井の空間が抜け感を出しており、どこか軽やかさも感じられるお部屋になっています。

Photo: 畑亮

蔵書はたくさんないけれど、好きな本を好きな形でディスプレイしたいという方もいらっしゃるでしょう。おしゃれな本棚って、それだけでもお部屋に素敵なアクセントを生み出してくれます。例えばこちらのような家具。一見、貝を模したオブジェのようにも見えますが、背板のないシースルーの本棚です。たくさんの本は収納できないかもしれませんが、好きな本をオブジェっぽくこの空間にレイアウトしていくのも楽しそうでおすすめです。

収納場所の確保って、どんなお宅でも多少なりとも問題にあがることがあるのでは？こちらのお宅では、そんな問題の大部分を家のデザインが解消してくれているようです。広々とした吹き抜けのLDK空間の壁の一面のすべてが格子状に棚になっており、本だけではなく、台所廻りの収納や書類、小物などありとあらゆるものが収められています。これほど棚がたくさんあると、どこに何をどのように収めるのがよいか、悩んでしまいそうですね。家族それぞれの棚を割り振ることもできるため、個々のカラーが出たりして楽しいかも？！

家で書き物や勉強をする人にとっては、必要な本が手の届く場所にあるととても作業がしやすいもの。こちらの書斎には、部屋の壁二面にL字型に天井まで埋め尽くす形で書棚が備え付けられています。棚の高さが本に合わせられるように高低がつけられているのはもちろんのこと、使い勝手がよさそうなのが、木目調の扉付きの棚がところどころに配されているところ。本だけでなく、細々としたものを扉の奥にしまい込めるのは便利ですし、見た目にもとてもおしゃれですよね。

ヨーロッパの古い図書館のように、高い天井のお部屋に壁一面を本で埋め尽くしたような内装って憧れる方もいらっしゃると思います。でも、上の方の本ってどうやって取り出すの？と気になられた方も多いのでは？もちろん、梯子に上らなければならないのですが、それも結構大変ですよね。そんな心配をごっそりと取り除いてくれるのがこちらのお宅。その名も「のぼれる本棚の家」！スキップフロアのある空間の壁面に設置された本棚には、足や手をかけられるスペースがついており、階段から本棚を伝うことが可能。若い家族、体力に自信のある方におすすめのデザインです。

本棚は、自立する一つの家具としては、時として空間を占めすぎて圧迫感を感じてしまうことも。お部屋に軽やかさがほしい場合には、壁に取り付けるタイプの棚がおすすめです。ただ、こちらのように何段か重ねて設置すると、位置によっては本の背表紙が見えにくくなったりすることも。ライティングを工夫することが大切です。このお部屋では、LEDか何かで棚の奥にライティングが施されているのでしょうか？白い壁と相まって、ちょっと近未来的な印象になりますね。