プレハブ住宅の特徴とメリット・デメリット

PROTOTIPO DE VIVIENDA UNIFAMILIAR PREFABRICADA, CON JURGEN VAN WEERELD I KARIN GIESBERTS, DMP arquitectura DMP arquitectura プレハブ住宅
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プレハブとは災害時の仮設住宅をまずイメージする方も多いのではないでしょうか。しかし他にも多くの工場建築やコンクリート造建築も同様の工法で建てられています。もちろん、住宅にもその工法を用いて建てることもできます。そこで今回は、プレハブ住宅の特徴とメリット・デメリットについて紹介していきたいと思います。仮設住宅とは違うイメージを新たに見つけてみて下さい!

プレハブとは

プレハブとは、構造体や床、壁や窓といった建物の部分を工場であらかじめつくり上げ、それを現場で組み立てる建築工法を言います。プレハブ住宅とは、そのプレハブ工法で建てられる住宅のことを指しますが、そこには厚さ6mm未満の軽量鉄骨が用いられることが多いため、ここでは特に軽量鉄骨造のプレハブ住宅についてのメリット・デメリットについて見ていきたいと思います。


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メリット1:安定した品質

部材が工場生産されることから、職人の技術に品質が左右されやすい大工さんなどによる木造住宅と比べると、安定した品質の住まいを手に入れることができます。また、鉄骨造であるため、木材の反りなどのような変形もほとんど生じません。そうした部材の組み立て時も、ボルトやナットが使われるので、作り手による技術や経験にほとんど左右されることもありません。


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メリット2:短い工期のプレハブ工法

プレハブとは、あらかじめ工場で建物の部材が生産され、現場でそれらを組み立てるだけになるので非常に工期が短くなります。また、建物が完成した後の修繕やリフォームも比較的容易にできるため、施工後のメンテナンス面でも有利となります。こちらのDMP ARQUITECTURAが手掛けたスペインの海辺に建つ住まいも、わずか10日という短期間で施工されています。こうしたことからもプレハブとは災害時の仮設住宅として取り入られる工法となっています。


【住まいづくりついては、こちらの記事でも紹介しています】

 イメージを覆すモダンでおしゃれな木造プレハブ住宅

メリット3:安い費用

工期が短いというメリットは、それだけ人件費が削減されることにもつながるため、建設費が抑えられる一因ともなります。また、工場で部材が大量生産されることもコストダウンにつながっています。さらに、そのデザインも無駄な部材の端材がでないように効率的な設計がされているため、無駄な材料がでることがほとんどなく、環境的にもやさしい工法です。環境に優しい住まいは「環境に優しい未来型建築のスモールハウス」の記事も参考にしてみて下さい。

プレハブ住宅のデメリット1:デザインの不自由さ

ここからは、プレハブ住宅のデメリットをみていきましょう。価格の安さなどが魅力の一方で、その分デザインや間取りの面で不自由さが見られます。部材が規格化されていることから、思い描くデザインの希望を実現してもらうというよりも、相手側が持っているデザインや間取りの選択肢の中から選ぶことになるでしょう。その分デザイン面でこだわりがある方は、そうした面で妥協しなければならないことが多くなるでしょう。

プレハブ住宅のデメリット2:耐火性に不安

プレハブ住宅のデメリットに耐火性が挙げられます。ある程度の厚みのある木材は、高温で熱せられた場合に実は鉄骨よりも強度が高く、鉄骨はある一定の温度に達すると急激に強度が低下し、建物が倒壊してしまう可能性があります。プレハブ住宅では、厚みの薄い軽量鉄骨が使われるので、そうした耐火・耐久性で不安が残ります。どの工法にも長所短所がありますが、このプレハブ住宅のメリットをうまく活かして、離れやセカンドハウスとしてローコストでよりライフスタイルの幅を広げる住まいづくりをしてみてはいかがでしょうか。


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追記:プレハブ工法の構造の種類

プレハブ工法の構造は、パネル方式、軸組方式、ユニット方式という三つに分けられます。パネル方式は耐力壁を建て上げ建物を支えるという工法、軸組方式は主に鉄骨軸組みで建物を支え、ユニット方式は工場で住宅の各部位を生産し現場で組み立てる工法です。


このようなプレハブ工法の構造から、一般的に画一的なデザインが多いと思われるプレハブ住宅ですが、こちらのミニハウスはそんなイメージを一掃するようなデザインが魅力です。このミニハウスは長野県佐久地域の地域木材カラマツを広報するためにつくられたコンテナハウス。床面積9.9M2、約2.3x5mの大きさで鉄骨土台の下に鉄のパイプを入れ4tトラックで移動することができます。カラマツの美しさだけでなく、アクセントとして一部、地元長野県北相木村で採取した土による土壁も使われており、美しい室内が広がります。

クレジット: 遠野未来建築事務所

追記:ミニハウスの楽しみ

近年、プレハブ工法の構造を利用したミニハウスも人気の一つです。移動式仮設のミニハウスは小住宅や小店舗として、また小さな森の別荘や小屋としても活用できます。こちらはビビットなグリーンの外観がおしゃれなミニハウス。カラーリングにこだわれば、シンプルな作りもグッとおしゃれに見えますね!

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