このどこかいびつで憎めないフォルムの照明はスペイン・バレンシアをベースに活動するCrea-re Studioより。ブランド名の由来はCreate, Creativity とRecycllingのReを合わせたもので、不要とされたモノにクリエイティビティの力によって第二の人生を与えることを主義としたこのブランドの思想を示している。この不思議な温かみと味わいを醸し出すランプシェードは古新聞から作られている。みなさんも小学生の頃に牛乳パックなどをリサイクルし、紙を手作りした経験があるかもしれない。このシェードもひとつひとつ手作りされているのだ。でこぼこした表面や、少し漏れてくる光、そんな全てが愛おしくなってしまうこと間違いなし。
こちらはフロアランプ。インパクト大なアートと並んでもなぜか負けない個性を発揮。
Crea-re Studioの全てのプロダクトはリサイクル素材のみが使用され、また木製品は環境に無害なウォーターベースのニスと蜜蝋仕上げとなっている。
こちらの照明の素材はなんとコンクリート!圧倒的な素材感とぽってりとした可愛げのあるフォルムが何ともアンバランスで魅力的だ。オランダ出身のデザイナーRenate Vosは大学でコミュニケーションデザインを学んだ後にプロダクトデザインの道へと入った。3Dモデリングによる実験的アプローチが特徴的な彼女のプロダクトは材料の組み合わせと作成に関してもその姿勢を崩さない。そうして生まれたこのコンクリートランプの可愛さといったら。彼女のキュートな内面が表現されている。
小ぶりながらインパクト大なこちらの照明「BEL light」はベルギー・アントワープのLMBRJKより。伝統的でアナログなハンドメイド技術と現代のデジタル技法を掛け合わせた手法を得意とするJon Kleinhample と Masa Loncaricによって設立されたスタジオだ。まるで洞窟の中に差す光を再現したかのようなこの照明は、3Dモデリングと複雑な曲線をも再現するレーザーカットの職人技により生まれた。美しい年輪を重ねたアフリカ産の木材は、光とともに暖かくグラマーな魅力を放ち、一緒に食卓を囲むあの人との親密度もさらにアップすること間違いない。
光源の色を変えるとテーブルの印象もがらりと変わることがお分かりになるだろう。強いアルコールと煙草の煙が似合うタフな雰囲気だ。
このように部屋の主役となるようなユニークな照明を今年はひとつ新調してみてはいかがだろうか。きっとあなたの生活に新たな光とインスピレーションを運んできてくれるはずだ。