環境に優しい建築・脚光を浴びるパッシブハウス

今回紹介するのは韓国の建設会社ロイハウスによるパッシブハウスです。

（株）韓宝エンジニアリングの特許製品である高断熱パネルHIP-z（High Insulated Panels）が使用されており、外断熱の機能性とすっきりした外壁の美しさを両立した外観となっています。

室内は落ち着きのある内装です。リビングからは広いテラスへ直接つながります。

パッシブシステム建具である88mm PVC建具（Ug=0.70 W/ m2K以下）と廃熱回収換気装置などの使用で高断熱で快適な室内環境を作ります。

こちらはキッチン＆ダイニング。木材を中心に使用した内装で家庭的な温かみを感じさせます。キッチン側の壁はダークカラーのタイルでモダンに。収納もたっぷり完備！

シンプルなバスルームももちろん高断熱。そのため熱が外へ逃げずエネルギーの節約になるほか、寒い冬場の入浴も安心です。シンク前の鏡の裏面は収納棚。スペースを広く見せる効果と収納という二つの機能を持った小さなバスルームには必須のアイテムです。

メインの生活空間であるリビングから一歩出ると室内なのにとても寒い… ！廊下や階段室などでよくあることです。しかしパッシブハウスならそんな心配もありません。高断熱と効率的な暖房システムで室内の気温を一定に保ちます。

室内を自然のエネルギーで暖めるため、太陽光を活用するパッシブハウスは南面に大きな開口部が取られています。冬場はぽかぽかと温かくて気持ちのいい太陽光ですが、夏場は強すぎる日差しと紫外線でちっとも快適じゃないし、冷房代もかかってしまいます。こちらのパッシブハウスでは窓の外側にブラインドを設置して、室内に太陽光が差し込む前にカットすることでこの問題を解決。

こちらは二階にあるテラス。フローリングの床と天井がとても穏やかで居心地の良い雰囲気を作ります。庇が深いので、外部ブラインドと同様に夏場の強い太陽はカット、冬は日差しを室内に取り込みます。

こちらのパッシブハウスは夏場の冷房代を約60％、暖房代はなんと80-90％も節約できる計算なのだとか。今回紹介したのは韓国の事例ですが、日本でもパッシブハウスが一般に広まる日も遠くなさそうです！