開放感を生み出す5軒の住宅

Kiohde Hayai Kiohde Hayai
茶屋が坂の家, 近藤哲雄建築設計事務所 近藤哲雄建築設計事務所 モダンデザインの リビング
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快適な暮らしのため住宅には何が必要だろうか。生活にゆとりや落ち着きを与えてくれる開放感はきっと必要となるだろう。今回紹介したいのは開放感を感じさせる5軒の住宅だ。それらは単に広い空間があるのではなく、広がりを感じられるような工夫がされている。また開放感を得るにはガラス窓などを使うため、プライバシーを犠牲にすることが多い。そこでプライバシーを守り、開放感を生み出すように考えられた住宅も合わせて紹介することにしたい。

吹抜けとガラス窓が作る開放感「府中の住宅」

開放感を生み出すためには屋内と屋外の繋がりが重要だろう。繋がりによって屋内の空間がまるで外まで広がっているように感じられるからだ。そんな繋がりを意識した建物に挙げられるのは建築家、佐藤重徳が建てた「府中の住宅」。彼は現代の家がプライバシーを守るために外に対して閉じた家が多いと考えていた。そこで外との繋がりを生み出すために、建物内の吹き抜けに巨大なガラス窓を取り付けている。吹き抜けは建物内の繋がりを生み、ガラス窓は外の繋がりを生む。ここでは繋がりが空間の広がりを生み出し、素晴らしい開放感を得られるようになっている。

https://www.homify.jp/projects/24640

屋内と屋外が入り混じることで生まれる開放感「茶屋が坂の家 」

最近では家族の繋がりを感じられるように、建物内の壁を取り払ったワンルームの住宅が増えている。建築家、近藤哲雄が建てたのも、そのようなワンルームの住宅だ。ただしキューブ状の部屋を不規則に組み合わせた形をしており、一部の部屋には壁が残された空間ができている。そんな住宅の特徴となるのは、屋内側に入り込んだ庭やベランダ、一方屋外側へと押し出された屋内空間だ。こうして屋内と屋外が入り混じり、中間的な空間が生み出される。そして外と内の繋がりを生み出し、住宅に広がりを生み出すのだ。

https://www.homify.jp/projects/24265

プライバシーを守り、開放感を生み出す「草津の家」

開放感を得るためには時としてプライバシーが問題となる。例えば、駐車場の横にある家では、外から丸見えになるため、ガラス窓を使って開放感を得るのは難しいだろう。だが、そんな状況でも広がりを感じられる住宅がある。それを建てたのは建築事務所「ALTS DESIGN OFFICE」 。彼らが建てた「草津の家」では駐車場側には窓を取り付けず、外壁となった壁の内側に中庭を設けている。そのため駐車場からは建物内を見ることはできない。だが建物からは中庭を見ることができ、プライバシーを守りながらも開放感を得られるようになっている。

https://www.homify.jp/projects/26683/kusatsu-house

丘となった庭が作る開放感とプライバシーの両立「Secret Garden」

建築家、伴尚憲が建てた家も、プライバシーと開放感の両立を考えている。ここでは家が外から窺えないように外壁で覆われている。通常であれば、外壁は建物を閉ざすものとなるが、ここではそうならない。なぜなら外壁を隠すように土を盛った庭があるからだ。それは丘のように見えるかもしれない。そんな庭は壁の存在を弱め、ここでは広がりを感じることができる。それどころか丘となっている庭は延々と続いているように見える。そのため開放感を強く感じられるはずだ。

https://www.homify.jp/projects/27542/secret-garden

屋内に生み出された屋外「house k 」

開放感を考える際に問題となるのはプライバシーばかりでない。例えば気候などの問題もある。北海道では寒さが厳しいことから、熱が逃げないように窓の少ない家が多い。そのため開放感が感じられる家を建てるのは簡単ではないのだ。だが建築家、高木貴間が建てた住宅は、そんな考えを覆してくれる。彼が作り出したのは屋内に並ぶ家。1つ1つの部屋を家状の形にして建物内に配置している。なので家の中であっても屋外にいるような感覚を感じるだろう。そして開放感だけでなく他の家では感じられないような体験ができるはずだ。

https://www.homify.jp/projects/24409/house-k

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