「腰窓」とは?掃き出し窓と徹底比較

Takashi Sasaki Takashi Sasaki
A house on the cliff, studio_GAON studio_GAON モダンな 窓&ドア
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腰窓とは、立った状態の腰の辺りに窓台がくる窓のことで、腰高窓とも言われます。それに対する窓のタイプとして、窓の底辺が床面あるいは床近くにある掃き出し窓があります。今回は、この腰窓と掃き出し窓を比較しながらそれぞれの特徴を見ていくことで、快適な窓辺にする方法を見ていきたいと思います。どちらの窓タイプにも良さと欠点があるので、窓を設置する場所や周囲の環境に合わせて、それぞれの良さを最大限発揮できるような選び方をしていきましょう!

腰窓の安全性

腰窓は腰辺りの高い位置にある窓となるため腰高窓と呼ばれます。丁度手すりのようなかたちになり、窓から落下する危険性が少ないタイプとなります。しかし、小さな子供がいる場合は、何が起こるかわかりません。念のために少し高い位置に腰高窓を設けたり、窓辺に登れないような工夫を考えておきましょう。開閉式の掃き出し窓はそもそも1階やベランダのある場所に設けられるので、あまりそうした窓からの落下を想定する必要はありません。


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家具を置きやすい腰窓

掃き出し窓の場合、床まで窓ガラスがくるので、その窓の前に家具を置くことが難しくなります。それに対して、腰高窓の場合は、窓台がソファなどを置くのに丁度いい高さになるなど、家具を置くにはより有利な窓辺となります。こちらの住まいでは、窓台にキャンドルなどのオブジェを置けるように壁の厚みを調節しながら、さらにソファと窓の高さが合うようにバランス良くその高さや大きさがデザインされています。


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窓のあるベンチとして

腰高窓の場合は、ベランダがつくれないと言う理由で敬遠される場合がありますが、その場合はこちらのように家具の手法で作られた出窓風に変えてみてはいかがでしょうか?窓のあるベンチとして景色を楽しむことが出来ます。クッションなどを小物として配置しても素敵ですね。


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西日が当たる場所には腰窓

開口を開けたい場所が西に面しているなど、西日が入り込んでくる場所には腰高窓をおすすめします。掃き出し窓の1つのメリットでもある大きな面積のガラス面からより多くの光を室内へ取り込んでくれることは、西日が入り込んでくる場所にとって、特に日差しの強い夏に室内を温め過ぎてしまうことになります。そのような場所には、面積の小さな腰窓を採用しましょう。

明るい室内にするには掃き出し窓

腰窓は腰から上の部分が開口になるのに対して、掃き出し窓は足の部分から上にかけて開口となるので、自然とガラス面がより大きくなります。それによって、室内により多くの光を取り込み、明るい室内としてくれます。そして、こちらの住まいのように、水平に連続的な引き戸や折れ戸のデザインにすることで、窓を思いっきり開け放つことができて、光や風をいっぱいに感じられることのできる室内となります。

目線の低い和室には掃き出し窓

住まいに和室を取り入れる方も多いと思いますが、床の上に座ることで目線が低くなるため、和室からの庭の風景などを楽しみたい方には掃き出し窓をおすすめします。もちろん、隣家がすぐ側に迫っているなどして、その和室からの風景にあまりいい眺めを期待できない時は、腰窓などで光や風だけを取り込めるような開口にしましょう。

写真:Yasunori Shimomura

室内と屋外を出入りするには掃き出し窓

床から始まる開口である掃き出し窓は、室内とベランダや庭の屋外を出入りする場所に設けられます。反対に腰窓は、そうした出入りの必要のない部分に用いられることがほとんどとなります。そうした掃き出し窓でも、こちらの住まいのように、室内とテラスの段差をなくす床とすることで、内と外の出入りのしやすさだけでなく、すっきりとした見た目の窓辺にもなるので、そうした細かい部分も建築家と相談しながら、おしゃれで使いやすい窓としていきましょう!

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南側から効率よく光を取り入れる

こちらは木造住宅のリノベーション時に南側に庭園と大きな開口部を配置した住まい。外光をたっぷり採り入れることで、家全体に光がいきわたります。さらに和紙調塗料によって、土塗壁のようなテクスチャーと柔らかい光が空間全体を覆い、自然で居心地の良い木造住宅の良さを活かします。


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