住人の日常を豊かにするベランダのまとめ

Manami Sakaguchi Manami Sakaguchi
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「ベランダ」とは家屋や建築物の戸外に張り出した、軒や屋根のついた空間をいいます。特に「ベランダ」と聞くと集合住宅の洗濯物を干すための空間を想像しがちですが、今回は立地や工夫によって素敵な時間をもたらしてくれる大小様々なベランダをまとめてみました。

複数の部屋からアクセスできるベランダ

四国を中心に日本各地で活動する松山の建築家 Y.ARCHITECTURAL DESIGNが手掛けられたベランダです。こちらのプロジェクト名は海の家、コンセプトは「瀬戸内海の夕日を楽しむ家」とあるように最大の魅力は広大な海が一望できる景観の良さではないでしょうか。更に、複数の部屋から直接ベランダへ出られるアクセスの良さも魅力の一つです。ベランダが家の中心としてゆったりと設けられることで、海を眺めるだけの空間ではなく多目的スペースとしても使用することができます。

家の中の重要な機能を担うベランダ

東京都を拠点に活動するHAN環境・建築設計事務所が手掛けられた「板倉の家」のベランダです。こちらの建築物は第7回[真の日本のすまい]提案競技において、林野庁長官賞を受賞されました。深い軒出によって夏の強い日射しを完全に遮ることができ、室内には充分な風通しと熱が篭らない排熱の工夫を施されています。開放的でありながら住み心地の良い温度が保つことが出来ます。デザイン面でも軒の垂木のリズムが心地よく空間を美しくまとめています。設計者が求めた「シンプルでモダン且つエコノミーな新しい民家」という難しいコンセプトが見事に体現されています。

撮影:吉田誠

外でもない、中でもないベランダ

まだ緑の多く残る世田谷区の一角に、古くからの武蔵野の面影がある場所に建てられた「大銀杏の家」のベランダ。こちらもHAN環境・建築設計事務所が手掛けられたものです。敷地には、区の保存樹木である15mを超える銀杏の巨木が3本そそり立ち、都内とは思えないとても快適な環境にあります。銀杏を日射しの制御として利用し、室内の温熱環境を快適なものにしています。夏場の夜には窓を開けていても防犯通風戸によって、安全面と風通しの良さの両方を実現させています。立地の持つ機能を最大限に活かされる空間がベランダだと思うのです。

景色にさらなる彩りを添えるベランダ

こちらはブラジルはサンパウロの建築家 LE HAUS – AQUITETURA+DESIGNが手掛けられたベランダです。ベランダからは高い空の青、広大な自然の緑、美しいブラジルの街並、色鮮やかな景色が一望できます。景色の一部ともなっている間仕切りの壁面には、全てが違う模様のタイルが張り巡らされており、ペンダントライトのポップなカラーと合わさって非常に楽しく賑やかな雰囲気になっています。天気の良い日には友人や家族と団欒の場として活用すると、より楽しいひとときが過ごせるでしょう。

都会の喧騒を忘れられるベランダ

こちらもブラジルのリオデジャネイロの建築家 BC ARQUITETOSが手掛けられました。SUÍTE DO EXECUTIVO CASA COR 2013というプロジェクトで、天井から吊るされたブランコのようなソファが印象的なベランダです。モダンな床材やソファの優しい色調、生い茂る緑を連想させる観葉植物とダウンライトの柔らかな光で都会の中にいながらにして、安らぎを感じることのできる空間を見事に生み出しています。この空間でブランコに揺られながらお気に入りの本を読むのも、ゆっくりと一人でお酒を飲むのも、何をするにしても快適に過ごす事ができるでしょう。

季節の移り変わりを楽しむベランダ

東京都世田谷区に建てられた木造住宅のベランダ。こちらは東京都の建築家、向山設計事務所が手掛けられました。このベランダからは、日本の春の風物詩である桜が贅沢に眺めることが出来ます。ウッドデッキの濃い色合いによって、桜の花の淡い色合いがより一層引き立てられています。リビングやキッチン、ダイニングのあるフロアと隣接しているため、ベランダも生活空間の一つとして重要な役割を担っています。春にはこの特等席で、親しい友人や家族と一緒にお花見をするのが楽しみになりそうですね。

お風呂があるベランダ

可愛らしい三猿が並ぶこのベランダは、ブラジルのサンパウロの建築家 PM ARQUITETURAが手掛けられました。このベランダで特筆すべきなのは、どことなく日本の五右衛門風呂をイメージさせるこのお風呂です。小さな浴槽で目の前で切り取られた外の景色を眺めながら入るお風呂という時間は、露天風呂でも味わう事の出来ない特別なものになるでしょう。ベランダを洗濯物を干す所でもなく、ティータイムを楽しむ場所でもないこの空間をみるとベランダの更なる可能性を感じます。

集合住宅のベランダもデザイン次第

ポルトガルのインテリアランドスケープデザイナー GAVETÃO- DECORAÇÃO DE INTERIORES の手掛けた集合住宅のベランダです。落下防止の腰壁、隣との仕切り壁に至るまでラスティックな石材を使用することで統一感のある空間を生み出しています。コンクリートと塗装で仕上げられたベランダには出せない魅力をもった空間になっています。

景色を最大限に活かすためのベランダ

海と堤防だけで仕切られた、家の中からも釣り竿を垂らせそうな程の海沿いの敷地に建てられた「坂の下の家」のベランダ。こちらを手掛けたのは広島の建築家 有限会社アルキプラス建築事務所です。この周辺の海と空を独り占めしたような気分になれるベランダは、季節や時間によって変わる海の表情を日々の暮らしの中で楽しむ事が出来ます。ベランダは魅力的な立地と借景の力を増幅してくれる空間なのです。

デザインテイストを縛らないためのベランダ

南国リゾートの風が吹くこのベランダはポルトガルのインテリアランドスケープデザイナー SUSANA CAMELO が手掛けました。こちらの物件のおもしろさは、ベランダ以外の部屋の内装がリゾート感とは全く違うスタイルに施されている所にあります。ピンクと白でまとめられたファンシーな子供部屋であったり、ビビットな赤と白でまとめられたモダンアメリカンなキッチンからはこのベランダのインテリアを想像することは難しいでしょう。色々なテイストのデザインが好きな場合、ゆったりとした空気の感じられるインテリアはベランダで実現するというのも一つの方法かもしれません。

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