あなたの心を揺さぶる86 m²のブラジルの建物

Kiohde Hayai Kiohde Hayai
Casa Eugênia por Joao Diniz Arquitetura, JOAO DINIZ ARQUITETURA JOAO DINIZ ARQUITETURA モダンな キッチン
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今回紹介するのは特別なプロジェクトです。建物が建てられたのはブラジル西部にある小さな町ラゴア・サンタ。そこは原生林が間近に迫る緑の美しい場所です。この家の設計を手がけたのは、建築家João DinizとアーティストJorge dos Anjos。2階建てで湖に向き合う形で建てられた家は、周辺の環境を考えた有機的なデザインとなっています。

こちらのプロジェクトは、この地に文化的な活動を行う宿泊施設を建てるというアーティストのアイデアに触発されて実現したもの。建物は非常に大胆なものとなっており、それは外観だだけでなく環境を意識したそのアイデアも一般的な家にはないものでしょう。それでは建物がどのようなものなっているか見ていきましょう。

大きな軒が生み出す快適さ

家の屋根は室内環境を意識して考えられています。屋根が張り出した部分は3本の柱によって支えられています。軒下に広がるのはファサード全面に広がるガラス窓。それによって風を取り込み、自然の空調として利用することができます。一方夏場の強烈な日差しは大きな軒によって遮ることができ、快適な生活を送ることができるのです。

明るい室内

家の中に広がるのは快適な空間。内部は吹き抜けとなっており、広々としたスペースが広がっています。そうした空間を満たすのは心地良い太陽の光。軒によって調整された光が家の中を明るくします。吹き抜けの2階部分からの光も差し込むため、太陽が出ていれば家の中で暗いと感じることはないでしょう。

心地良い色彩に溢れる空間

家の中は心地良い色彩に溢れています。壁は明るい色となっており、家に差し込む太陽の光を反射して、家の中全体を明るくします。その一方で床は濃い茶色となっており、壁とのコントラストを生み出しています。そして玄関部分は明るい赤色でまとめられており、室内空間にアクセントを生み出しています。

縦と横の広がり

リビングルームとなるスペースでは吹き抜けによる縦への広がりだけでなく、横への広がりも感じることができます。それを可能にするのは家の前に広がるテラス。リビングルームとの間にあるガラス戸を開けてしまえば、2つの空間は一体化します。そのためテラスもリビングルームの一部となり外の風にあたりながらくつろぐことができるのです。

外の景色を満喫できる2階の空間

2階にあるのは素晴らしいベランダのある部屋。ベランダから外に広がる美しい景色を楽しむことができますが、それだけでなく室内からもその眺めを楽しむことができます。ベランダと室内を区切るのはガラス戸。こちらも1階同様に2つの空間を一体化することができます。そのため室内からも外の景色を楽しむことができるのです。

小さな住空間で大きな広がり

最後に紹介したいのは本住宅の図面。こうしてみると小さな敷地を有効活用して、ゆったりと過ごせるように考えられているのが良くわかります。吹き抜けや、テラス、そしてベランダは、縦にも横にも広がりを与えて、実際の建物の空間以上に広がりを生み出しているのです。このような空間なら素敵な時間を過ごすことができるに違いありません。

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