伝統的な家づくり〜日本と海外で守る建築の文化〜

Nami Sasaki Nami Sasaki
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日本建築の伝統といえば、何が思い浮かびますか?畳、障子、ふすま、縁側… 日本には、独自の発展を遂げた、誇るべき伝統的な建築文化があります。同じように他の国々にも、その国の風土に適した伝統的な家づくりが行われていますよね。今回は、そんな伝統家屋にスポットをあて、国内外から素敵なお家を集めました。その国で大切に継承された家づくりをぜひご覧ください。

囲炉裏のある風景

リビング - 中庭: 有限会社 TEAMWORKSが手掛けたリビングです。
有限会社 TEAMWORKS

リビング - 中庭

有限会社 TEAMWORKS

こちらは京都を中心に活躍する有限会社 TEAMWORKSが、手がけた囲炉裏のある居間。肌馴染みの良い板の間に座り込んで、家族みんなで囲炉裏を囲むというのは、今ではもうあまり見かけなくなった、古き良き日本の姿です。無双庵と名付けられたこちらの住宅には、囲炉裏のほかにも、縁側や枯山水といった、日本の伝統的な要素がたくさん取り入れられています。グローバル化が進む今時代だからこそ、私たちの文化である和風建築を見直したいですね。

日本 – お風呂に浸かるという幸せ

日本人の心の拠り所とも言える場所、それはお風呂。さっとシェワーで済ましてしまうことの多い欧米人からすると、毎日お風呂にゆっくり浸かるというのは羨ましい伝統なのだそう。そんなお風呂場が、より日本的で美しいデザインだと、よりリラックスして入浴できるのは言うまでもありませんね。AMI ENVIRONMENT DESIGN/アミ環境デザインが手がけたこちらのお風呂は、ひのきの香りに包まれる贅沢な空間。しかも半露天風呂になっているので、お庭と月を愛でながらお湯に浸かるという、なんとも風流な楽しみ方も出来ます。お風呂という文化、大切に守っていきたいものですね。

日本 – 格式高くお出迎え

こちらは環アソシエイツ・高岸設計室が手がけた、江戸末期の古民家再生プロジェクト。伝統的な作りの玄関がお客様をもてなします。日本では伝統的に土間というスペースが用いられてきました。それは、地域のつながりが強かった時代、立ち話にちょっと立ち寄るご近所さんとの井戸端会議の場所になったり、内と外との間の曖昧な境界線でもありました。三和土という素材が使われ、今でいうセメントのような質感だったと言われています。こちらの住宅では、暗くなりがちな玄関に、足元にはめ殺し窓を取り入れることで、ほんのりと明るさをプラス。お庭も伺えて、風流に仕上がりました。

沖縄 – 島の伝統を伝える

琉球石灰岩の石段を上って屋上へ上る: Atelier Neroが手掛けた家です。
Atelier Nero

琉球石灰岩の石段を上って屋上へ上る

Atelier Nero

沖縄は日本の中でも、特に独自の文化を今に色濃く残している地域。琉球文化は観光客を引きつける魅力でもありますよね。こちらはそんな沖縄の伝統「琉球石灰岩」を用いてデザインされたファサードです。岩を階段にして、緑化された屋上に上がることも可能。屋上緑化を施すことによって、暑さの厳しい沖縄でも、建物を太陽から守ることが出来ます。伝統的な意匠だけでなく、機能面にもこだわった、住みやすい住宅に仕上がりました。

フランス – タイルを敷いて

Pixcityが手掛けたベランダ

ここからは海外の伝統的な住宅のご紹介です。こちらはもともとパン焼きのための作業スペースでした。右手にパン釜を残したまま、Pixcityがポップで楽しい空間によみがえらせました。南フランスはプロヴァンスのタイルが有名ですね。こちらも南仏らしく、カラフルな正方形のタイルを敷き詰めています。天井の梁もカラフルに塗り分けるだけで、だいぶ雰囲気が変わります。タイルと色を揃えたので、まとまったコーディネートとなりました。

ブラジル- 日陰でゆったり

こちらはブラジルのIsnara Gurgel – Arquitetura + Interioresが手がけた住宅。ブラジルらしい太陽カラーが、目にも鮮やかですよね。柱につるされたハンモックが、のんびりした国民性を表しているかのようで微笑ましいですね。さすが太陽の国と呼ばれているだけあって、ブラジルでは日陰の確保は最大優先事項のひとつ。日陰でのんびりハンモックに揺られるなんていう、贅沢な時間の過ごし方がここにはあります。

韓国 – 儒教の伝統を守る

韓国の금송건축が手がけた、こちらの伝統的な外観の住宅。韓国では伝統家屋は「韓屋」(ハオク)と呼ばれ、山を背にして、前は水と向き合うように南向きで建てるという、風水の「背山臨水」の配置が良しとされています。現代では建築家の意向によって、アレンジされることもありますが、それでもやはり韓国の人々は風水をの考え方を大切にするそう。伝統的には、敷地内に男性女性別々に専用の家が建てられいたほど、儒教の影響を受けて培われた韓国の建築事情。宗教が建築にもたらす影響は、どの宗教でも実に興味深いですね。

オランダ -瓦葺の勾配屋根

こちらはオランダの建築家reitsema & partners architecten bnaが手がけた瓦葺の住宅。寒冷地には欠かせない勾配屋根が、アイコンになって可愛らしいですね。吹き抜けのリビングルームに対して全面のガラス開口を取り、伝統的なオランダ家屋を、見事モダンデザインへと昇華させました。瓦葺の屋根にもトップライトをはめ込んだおかげで、住宅の奥までたっぷりと太陽光を届けることができます。森の中に佇む、伝統とモダニズムの融合したお家です。

イギリス – モダニズムに息づく古き良き英国

こちらはロンドンにGregory Phillips Architectsが手がけたリノベーション住宅。既存の住宅の真正面に、ぽこっとボックスをはめ込んで、新たにキッチンダイニングとテラススペースを作り出しました。ゲストをたくさん呼んでのガーデンパーティーが楽しめるようになりましたね。リノベーションというと、どうしても既存の部分に合わせたデザインをしてしまいがちですが、こちらのように新旧全くテイストの異なるものを対比させても、面白い効果が生まれます。モダンなデザインが、バックのトラディショナルな家の外観によく映えます。

イタリア – 石造りで快適に

こちらはイタリアからViviana Pitrolo architettoが手がけた住宅のテラス。南イタリアでは、夏場は日差しがきつく、伝統的に石造りの住宅が継承されています。世界遺産アルベロベッロのトゥルッリも、そのうちのひとつですよね。こちらも例にもれず、白味を帯びた石を用いて建てられます。強い日差しを避けるために、小さめに開けられた窓も、伝統的な南伊住宅ならではです。

いかがでしたか?自分の国の建築も見直しつつ、海外の伝統家屋にも触れてみたいですね!コメント、お待ちしております!
FingerHaus GmbHが手掛けたプレハブ住宅

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