現代の宗教のための空間「真光寺本堂」

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建物は様々な用途のために建てられる。もちろん宗教のためにも建てられ、人々に使用されることになる。伝統的な姿の寺院は今でも建てられるが、時代に対応した現代的な建物も建てられている。今回紹介するのは、そんな現代的な寺院建築。それは「間宮晨一千デザインスタジオ」によって建てられている。

印象的な外観を持った建物

名古屋市の住宅街に印象的なコンクリートの建物が建っている。巨大な庇が取り付けられた建物前面部分のファサードに窓などなく、中の様子を伝えるものはほとんど見られない。その外観はモニュメントのように圧倒的な印象を与える。この明らかに住宅と異なる雰囲気を持った建物は、お寺として使われている真光寺の本堂だ。名古屋を拠点に活動する「間宮晨一千デザインスタジオ」が、その設計を行っている。

ガラスを効果的に使用した建物内部

建物内部は外観と同じように印象的なものとなっている。壁となるのは打ちっぱなしのコンクリート。シンプルで力強いコンクリートの壁は、シンボリックな場所としての寺院の空間を演出している。こうした力強さとは対照的に、建物内では明るさや軽やかさを感じさせるガラスが使用されている。その一例に挙げられるのは入口のガラス戸。それは窓の無い壁となったファサード部分で、屋内と屋外を繋ぐ場所となっている。それは夜になれば、光の参道となって人々を建物内へと導くことになるだろう。

背景に自然光が輝く本尊

建物の最大の特徴となるのは天窓から注ぎ込む光。天井にガラス窓が取り付けられており、そこからの自然光が1階まで届くようになっている。その光に照らされるのが本尊の仏様が置かれた仏壇だ。従来、仏像には「光背」と呼ばれる仏像から発する光を表現するものがあるが、ここでは自然の光が本尊の「光背」となる。つまり本尊は建物に注ぎ込む光を背景にして、光輝くように見えるのだ。こうして本堂の本尊が置かれた空間は、光によってドラマティックに演出されている。

空と街を繋ぐ寺院建築

今回「間宮晨一千デザインスタジオ」は「空と街を繋ぐ寺院建築」を念頭において、この建物を設計している。それは多くの人が利用できる公共的な場所、つまり明るく親しみやすい空間を目指したものとなっている。こうした建物の設計で重視されたことは、人々を内部へ導く光の参道や、自然光で輝く本尊などで感じることができるだろう。ここでは「光」によって空や街が建物と繋げられているのだ。

現代の宗教施設の姿

真光寺の本堂は現代的な印象を与える建物となっている。それは現代の寺院の姿ともいえるだろう。多くの建物が集まる都市では土地が限られている。そして人々の生活スタイルは昔と変わり、宗教との関わり方も変わってきている。そんな中で宗教のための空間は昔と同じままであり続けられるだろうか。今回紹介した真光寺の建物は、その1つの答えと言えるだろう。ここでは今の時代に生きる人々が必要とする宗教のための空間が実現されている。

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