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紙のカテドラル

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建物は常に長期間にわたる使用を考えて建てる必要があるのだろうか。そして一時的な緊急措置として建物が必要となった時に、時間をかけて長期間使用できるものを建てるべきなのだろうか。こうした問題に向き合ったのは建築家の坂茂。彼は災害被災者のための住宅や建物などで新しい建築のあり方を提案している。

紙を素材にして建てられた建物

2014年国際的に活躍する建築家に贈られるプリッカー賞を受賞した坂茂。彼は建物に使用されないような素材を用いるなど、常に新しい挑戦を行ってきている。そんな彼の代名詞と言えるのは紙を建材として使用すること。1993年のルワンダでの難民キャンプに始まり、日本での阪神淡路大震災、そして中国、トルコ、インドなどでの大災害後に、紙の素材で仮設住宅や建物を建ててきた。そして2013年ニュージーランドでの大地震の後に彼が建てたのは「紙のカテドラル」だった。

仮設の紙のカテドラル

2011年ニュージーランドの南島にある都市クライストチャーチに大地震が襲い、多くの建物が崩壊し、多数の人命が失われた。市のシンボルであったクライストチャーチ大聖堂も例外ではなく、建物は修復再建することが不可能な状態となった。だが街を再興するために崩壊した建物の代わりとなるものが必要となる。そこで仮設のカテドラルが建てられることとなり、坂茂はカテドラルの設計者として指名された。そして紙の管を使用した建物を建てることになったのだ。

巨大な紙の建物

いずれ恒久的なものが建てられることを見据え、カテドラルは仮設の建物として建てられている。とはいえ長期の使用が不可能なわけではない、紙の管には特殊加工がされているため、建物は50年間使い続けることができるという。また建物の大きさも仮設と思えないほど巨大なものになっている。高さは23メートルで、ビルで言えば7階建てほどの高さ。広さもあり、建物には以前の教会と同様に700人の人々を収容することができるようになっている。

光あふれる空間

そんな建物の特徴の一つが屋根。直径60センチの紙の管は屋根を支える垂木の役割を果たしている。屋根に半透明な素材が用いられているため、そこからも光がさしこむようになっている。こうして屋根、そして壁や窓からもさしこむ光で、建物内は光で満たされることになる。そもそも素材として石やコンクリートに比べて圧倒的に軽い紙は、その印象も暖かく軽やか。カテドラル内部では明るく軽やかな雰囲気を感じさせてくれることだろう。

紙の建築が考えさせる新しい建築のあり方

今回建てられたカテドラルを見てみると、使用期間の限界があるとはいえ、通常の建物以上の魅力が感じられる。巨大な大きさの建物が建設可能となっている。暖かく軽やかなを空間を生み出し、コンクリート建築にはない独自の美しい空間を持つ。また紙は木の使用に比べて自然に優しい素材だ。そして建設時間も通常のものと比べると短くなっている。こうした紙を使用した建築を考えると、耐久性を見据えた建築への疑問を感じることになるだろう。特に建物の建て替えサイクルが早くなってきている現代では、彼が見せる新しい建物のあり方は、今後ますます重要になってくるに違いない。

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