新しい命を吹き込まれた家

Emi M Emi M
Google+
Loading admin actions …

新しいものが絶対的に良いという固定観念に馴れた人にとっては、長い時間が積もった跡は「捨てるもの」。 しかし古い家に新しい命を息を吹き込むことができれば、家に散りばめられた大切な時間の痕跡をそのまま秘めたまま、新しい生活を盛り込むことができるでしょう。今回紹介するのはムフェ建築研究所が手掛けた、典型的な韓国の一戸建て住宅のリフォーム。リフォームという外来語よりも「家の修理」という言葉が似合う、古い家に新しい命を吹き込んだ建築家の心意気が引き立つ家となっています。

新しい外観

住宅はわずかに傾斜した敷地に建てられています。 レンガの塀と格子の組み合わせが美しい外観。 長い間家を守ってきた木は切り倒したり移植せず、初めて植えられた場所のままシンボルツリーとして豊かな枝を広げています。 少しずつ異なる色の小さなレンガが集まって塀となり、小さな葉が集まって一本の木となる姿はどこか似ていますね。 建物は情感のある町の風景の中に自然に馴染んでいます。 以前の建物を一度見てみてみましょう。

以前の外観

以前はよく見る古い一戸建て住宅の姿。 低いフェンスはプライバシーを確保せず、でこぼこのブロックは歩き辛いものでした。全体的にばらばらでまとまりのない印象です。

新しいテラス

そしてリフォーム後がこちら。同じ空間とは信じられない変貌振りです。 最も大きな変化は塀と外壁の仕上げですね。落ち着いた 暗い色のレンガで塀と外壁を仕上げ安定感を、2階につながる部分は明るい色味の木材を入れ軽さをプラスしました。 もう一つの大きな変化は不均衡だったブロックの地面を取り払い、快適なウッドテラスを設置したことです。 以前からあった木はそのまま残し、テラスに心地良い日陰を作ってくれています。

以前の二階

こちらはリフォーム前の2階の写真。 赤いレンガと同じ色の瓦が使用されていますが洗練された雰囲気はありませんでした。低すぎる手すりのバルコニーは危険なうえ活用度も低そうです。 安全性を確保して空間へのアクセスを向上させれば、内と外をより広く使用することができるでしょう。 下でどのように変わったかを確認してみましょう。

二階にも新しいテラス

これが同じ場所であるということが信じられますか? スペースを少し延長し、庭と連携させた新しいテラスには小さな水盤も設置され、木目が生かされたデッキと共に自然で暖かい雰囲気を作り出しています。最初の写真で見た格子がテラスの柵として安全を確保すると同時に、プライバシーを保護しています。一階と二階両方に設置されたテラスで、空間も楽しみも二倍になりました。

吹抜け

室内空間には垂直の伸びを強調する吹抜けが作られました。大きな開口部を通して自然光がたっぷり差し込みます。外壁と同じレンガを室内にも使用して、内外の連続性と温かみを表現しました。また2階部分は木材で仕上げられており、ここでも内外の統一感が分かります。

二階

2階に上がると空間の深さが強調されます。 階下から伸びる木材は2階の手すりに延長され、外のテラスの構成が室内でも適用されていることが分かります。大きな窓からは採光と自然換気が容易に行われ、 特に日光は白い壁に反射して空間全体を明るく照らします。

エクストラスペース

反対側を見てみると韓国の伝統的な窓があります。 モダンですっきりとしたインテリアの中に伝統的な息吹が吹き込まれました。 小さいながらも活用度の高いこの空間、のんびりとお茶を飲んだり、ゲストルームとして使用できる便利なエクストラスペースです。

古い家に新たな息吹を吹き込むことは難しいことです。しかも暖かい心に奇抜なアイディアも必要。しかし、ただ何気なく「開発」の風の中に消えていく家を生かし、長い時間の痕跡を守ることは、価値のあることではないでしょうか。

素敵に生まれ変わった住宅、いかがでしたか?ぜひ感想を教えて下さい!
FingerHaus GmbHが手掛けたプレハブ住宅

住宅建設や家のリフォームをお考えですか? ぜひご連絡下さい!

住まいのデザインを見つけよう!