コンベンション・センター の建築アイデア、デザインアイデア、写真 | Homify コンベンション・センターの建築、デザインアイデア、写真

コンベンション・センターの建築、デザインアイデア、写真

■コンベンション・センターとは

近年よく耳にする「コンベンション・センター」という名称。ぼんやりと会議をやっている場所のようなイメージはあっても、詳しくはどんな施設かわからないという方も少なくないのではないでしょうか。

「コンベンション・センター」とは、一般的に400平方メートル以上のホールを少なくとも1つ以上有する施設を指すことが多く、会議や見本市など多様なイベントを行うことができ、多くの人数を動員する催しにも対応できる施設が多く見られる点が特徴。

ただし、コンベンション・センターには正確な定義・基準は設けられておらず、必ず上記の条件を満たす物ばかりとも限らないのが現状です。

■どんな場所に建設されるのか

コンベンション・センターは多様な催し内容で多くの人々が利用する施設です。そのため、広い敷地を確保でき、交通の利便性も良い場所に建設されるのが一般的なケース。

しかし中には少し辺鄙な場所や交通の便が良いとはいえない場所に建設される場合もあり、そういった場所に位置するコンベンション・センターでは主にその地域に根ざした農作物の販売会や地元のアーティストによる陶器市が行われることが多い傾向が。

2017年2月現在、世界で一番の規模を誇るコンベンション・センターはドイツのハノーファー見本市会場であると言われていますが、日本も負けていません。

日本国内で一番、二番の規模を誇るコンベンション・センターは東京都に位置する「東京ビッグサイト」と千葉県に位置する「幕張メッセ」で、それぞれに約8万平方メートル、約7万3千平方メートルと圧倒的な広さを誇り、見本市などのほかアニメ関連のイベントなど、年間を通しユニークなイベントも多く開催されています。

■構造的には劇場やホールと重なる部分も多い

会議・見本市が行われることの多いコンベンション・センターですが、ときにはコンサートをはじめとする大音響のイベントが行われることも。そのため、構造的にはコンサートホールや劇場と重なる部分も多く見られます。

■コンベンション・センターでのイベントを成功に導く音響計画

音響設計では、縮尺模型実験の他、コンピューターシミュレーションによって音場を可視化した検討が行われています。設計段階に応じて、基本的室形から室容積や残響時間、さらに反射面や吸音面の構成、座席の特性等が繰り返し検討されます。

特に初期反射音の性格が重要で、側壁までの距離が遠くなりがちなアリーナ型では、客席部を小ブロックに分けその壁面を利用する。また、ステージ上部に吊り式の天井反射板を設置する等の工夫が行われています。音響が安定しているのはシューボックス型です。一般に回避すべき音響設計上の問題点は、

・高すぎる天井面 ・後壁吸音不足 ・音源近くの反射面不足 ・音源を挟む平行壁面 ・平坦すぎる客席床面 ・後壁の凹壁面 ・深すぎるバルコニー奥行

等が挙げられます。

■客席からの適切な距離とは

日々さまざまな形態の催しが行われるコンベンション・センターでは、椅子を撤去した状態で来場客が自由に館内を歩き回って楽しむ形式が取られていることも多いもの。しかし、大ホールが満席になるほどの大規模な会議や講演会、演劇・コンサートなどの催しが行われる際、椅子の配置には注意が必要です。

肉眼で細かな身振りや表情が鑑賞できる生理的限界は15mと言われており、人形劇・児童劇等の客席はこの範囲に納まっていることがほとんど。

収容人数との兼ね合いで、セリフを主体とする演劇や小規模な演奏用ホールでは22m(第一次許容限度)、オペラや大規模なコンサートホールでは38m(第二許容限度)が限界と考えられているため、催しの内容・観客動員数などによっては椅子の配置にも気を配ることが理想的です。

■人気の客席位置

コンサートホールでも、コンベンション・センターでも、舞台やコンサートの公演が行われる際に人気のある客席位置には決まった法則性があるもの。

観客が最も好む座席は、客席中央前部の領域。自由席の場合には、中央前部→中央中部→左右中部→左右前部→中央後部→左右後部の順。映画鑑賞の場合にはスクリーンに近すぎると見づらいことから、これよりも少し後方が人気の席となります。

同じコンベンション・センターを利用した催しでも、その内容がコンサートや演劇か、映画の上映会なのかといった内容によって観客からの席のニーズには違いが生じてくるものです。

■異なる機能との複合も

多くの人々が集う場所は、商業施設や他の文化施設と複合することによって施設間の相乗効果が見込まれ、様々な文化活動・交流の場として都市や地域のコミュニティの中心となることが期待できます。

また、劇場やコンサートホールのみならず、コンベンション・センターでも来場客の憩いの場となるスペース“ホワイエ”はその施設ごとにさまざまなスタイルで解放・利用されています。ここでは、その一例を見てみましょう。

・従来型 ホールを訪れる観客のための待合スペースとしてのロビー。公演がない日はロビー部分のほとんどが外部と遮断されており、ホワイエは通常公演鑑賞を目的とした観客のみが出入りします。

・一般開放型 入口ロビーをパブリックスペースとして一般向けに開放。公演前の待ち合わせだけでなく、市民の憩いの場として、近隣住民の情報交換・収集コーナーとして活用できます。

・日常利用型 ロビー部分に地域の人々に開放された専用スペースがあります。展示・発表のための空間や学習コーナーを設けています。

・併設施設型 図書館、カフェ・レストラン等、管轄や機能が異なる施設を融合させ、これらのスペースを日常的に開放することで定常的な利用の喚起を促しています。(コンベンション・センター内のホール以外の施設利用が目的です。)

・練習室型 鑑賞のためのスペースとしてだけでなく、市民文化団体の日常的な稽古場として、また集まりの場所として利用可能なスペースが設けられています。運営にあたっては、施設管理者だけでなく、利用者自らも行うケースもあります。