ホテルの建築、デザインアイデア、写真

  1. akordu [アコルドゥ] Restaurant: MimasisDesign [ミメイシスデザイン]が手掛けたホテルです。
    プレミアム
  2. akordu [アコルドゥ] Restaurant: MimasisDesign [ミメイシスデザイン]が手掛けたホテルです。
    プレミアム

■ホテルにはこのような種類があります

・シティホテル 宿泊、宴会、料飲等を総合的に装備したホテル。

・ビジネスホテル 宿泊を主体とするホテル。

・コミュニティホテル 地域社会にあって宴会、料飲を主体とするホテル。

・小規模ホテル ブティックホテル、デザインホテル等。

・リゾートホテル(海浜、高原、テーマパーク) 観光地、保養地に立地するホテル。

・旅館 和式客室を主体とする旅館施設。

・公共宿泊施設

■ホテル内の主な機能

・宿泊機能 客室部門(客室、廊下、リネン室等) ・それ以外 ポディアム部門 -パブリック部門(ロビー、料飲・宴会・店舗等) -サービス部門(管理諸室、厨房諸室、倉庫等) -その他(機械室等)

■ホテルが主に使用される目的

企業セミナー、企業PR(展示会) 結婚披露宴、同窓会、立食パーティー 講演会、会議 国際会議 ディナーショー

(一般的な設備) 音響設備 映像設備 調光設備 演出照明用吊物設備 演出照明器具、コンセント設備 臨時電源盤、臨時端子盤 同時通訳設備

■ホテルのインテリア

おもてなし(ホスピタリティ)や非日常性はホテルにおいて必要不可欠な要素。エントランスからロビー、レセプション客室までの動線や宴会場へ至る動線においては外部空間や吹き抜け、大階段などシークエンスを演出する工夫が必要。

■客室基準階の計画

ホテルの計画で第一に考えるべきは客席の配置計画です。

特に基準階のあり方は、外観デザインや周辺環境との関係・構造・設備計画・避難防災計画等、ホテル建築の主要な骨格を決めるうえでの重要な要素となります。それを踏まえたうえで特に綿密な検証を必要とするのが有効比(純客室面積比率)。

最も高効率とされるのが「中廊下一文字型」で、その変形型には「L字型」、「コの字型」があります。また、景観を重視するリゾート施設では「片廊下型」、超高層タイプに多いのは「ロの字センターコア型」といったように、その宿泊施設の特性に合わせて設計し、最大限に魅力を引き出す工夫が欠かせません。

また、客室天井高は“施設グレード設定”との関連が非常に強く、快適性や高級感を向上させる観点からも高天井を要望する施設が多い傾向にあるのはこのため。

■宴会場の配置計画も重要

客室平面を決めるにあたっては、ホテルのもう1つの“柱”である宴会・料飲部門、特に大空間を必要とする大宴会場の配置計画との関係にも十分配慮する必要があり、「客室階下部」を避けることが理想的とされています。

宴会場空間は大スパン架構となることが多く、それゆえ構造・設備のための適切なスペースを確保した階高が求められます。

また大宴会場、中宴会場は、小規模の催しにも対応する空間であるため、可動式の間仕切り壁による使用形態の可変性、家具配置、構造形式等を考慮した上で決定することも重要。

ホテルでは複数の宴会場が同時に使用されることも多いので、利用客の憩いの場となるホワイエには十分な広さが要求され、特に宴会場へと続く動線は、大人数の移動がスムーズに行える構造であることが重要です。エスカレーターや幅の広い階段を設置すると共に宴会場をエントランスの近くに配置する、宴会場専用エントランスを設けるなどの配慮でよりスムーズに大人数の同時移動が叶う構造が実現できることに。

■客室の快適性と室内空気質

快適な室環境づくりには、空間構成、室内デザイン等の建築計画と温熱環境、室内空気質や音、光等の設備計画がバランスよく融合していることが欠かせません。

その中でも特に温熱環境(温度、湿度、気流)と室内空気質(におい、塵埃、CO2他有害物質)に関しては、パブリックスペースより客室での不満が多く聞かれる部分。このことから、快適性の面でこの二点は特に配慮が必要であることが分かります。

客室1室当たりの換気量は、50~120m3/hで計画され、CO2濃度は許容値を満足できるが、臭気・ほこりに関しては不十分なことも。

■防災・避難・設備

ホテルの動線を計画する際には、客用・サービス用・避難用の三つを考慮する必要があります。その際、「客用」と「サービス用」の動線分離は必須。基準階のエレベーター配置は、エントランスフロア、宴会・料飲フロアとの関係を検討して決定する必要が。

また、緊急時の「避難用動線」では、階段やバルコニーによって2方向非難を確保すること。避難経路としては、なるべく普段客の利用する通路を利用する。階段までの避難距離は原則50m以下、重複距離はその2分の1以下とされています。

エレベーターは、できるだけ「基準階の中央」に設けることが望ましく、スカイレストランを設ける場合には、別途台数の加算が必要。サービス用エレベーターは、乗用エレベーター台数の3分の1程度を見込むと良い。

非常用エレベーターは、消防隊の消化活動の支援を目的として設置されるが、平常時は一般のエレベーターと同様に使用できるため、近くにリネン室等のサービス用諸室をまとめ、サービス用に使用されることが多い傾向にあります。

PS(設備縦シャフト)は、客室ごとに分離して設けるのが一般的だが、集中PS方式とすることで、客室有効比(客室基準階の床面積に対する、廊下などを除く純客室床面積の比率)を向上させ、将来、間仕切り壁の移動を可能にし、各階単位での部分改修が可能という利点がある。ただし、天井内や床下での横引き配管が多くなるため、建築物の階高が大きくなりやすいというデメリットも。

■ホテルの更新および保全

陳腐化した内装や設備の更新は、商品価値維持の目的からも不可欠。LCC(ライフサイクルコスト)において、運用・保全段階での施設修理・更新・光熱水費が全体の80%を占め、LCCの低減が経営面でも重要な鍵となります。

建築物の長寿命化のためには、当初の計画にステルトン(躯体)とインフィル(内装・設備)とに分離する考え方に基づいた更新・保全システムが盛り込まれていなければなりません。

■宴会場の特殊設備

宴会系のコミュニティホテルに近づくほど客室割合は減る傾向にあります。基準階の客室だけでなく、残り半分以上を占めるポディアム部分(宴会・料飲等)のあり方が計画の骨格を決定づけるのです。高い天井と大スパンを要求される大宴会場を客室との関係において“どう配置してゆくか”が最も重要なポイントとなります。

また、宴会場は様々な目的に合った演出・照明、音響、映像空間を提供する必要が。利用客のニーズは実に多種多様であり、そのすべてに100%対応することは困難であるため、宴会場設備の計画には自分たちのホテルがどういったサービスを提供してゆきたいのかという「提供目的」を明確にすることもまた重要です。